Foodie Blues:減酒逃避行

寿司、とんかつ、鰻、ラーメン、蕎麦、うどん、カレー、焼き鳥等々。飲酒量を減らすために廻った名店の情報を、与太話とともにお届けします。X(旧Twitter)は日々のメシ、というかランチのそば・ラーメンの写真多め。

B級グルメ好きは食べる価値あり。秋葉原の噂の老舗「牛丼専門 サンボ」

牛丼専門 サンボの店舗情報

減酒逃避行:01/62「牛丼専門 サンボ @末広町」

訪問日:2024年6月29日(土)
Tips01:食券を先に買ってから並ぶシステムなので要注意

Tips02:お支払いは現金のみ
Tips03:営業時間は月水金11:30~20:00、火土日祝11:30~18:00
Tips04:食べログの定休日情報間違ってますね。木曜定休(24年11月現在)
Tips05:秋葉原駅より末広町駅のほうがちょっと近い
Tips06:当然ながら全席禁煙

三年殺しを知ってるかい? 「牛丼サンボ」の裏技さ

サンボっていうのは、旧ソ連で開発された軍隊格闘術であって、名前からしてちょっとコワイお店です。
なんで店名をサンボにしたんでしょうね? 創業1979年という老舗らしいですから、格闘技としてのサンボが世間一般に認知されるようになるよりだいぶ早い。ヴォルク・ハン来日よりも早い。創業者がサンビストだったんでしょうか。
ヴォルク・ハンは、総合格闘技イベント「PRIDE」で一時期霊長類最強と言われていたエメリヤーエンコ・ヒョードルの師ともいえる格闘家なんですが、これも古すぎて伝わらなさそう。出てこいやぁ!

今にして思えば、90年代に秋葉原駅前のラジオ会館でヴォルク・ハンを見かけたのは偶然ではなかったのかもしれない。サンビスト同士、惹かれあうところがあったのでしょう。あれもデカすぎて怖かった。ファンだったけど逃げた。

閑話休題。

ウワサを信じちゃいけないよ。行けば分かるさ牛丼サンボ

なんせ老舗ですから、生徒時代から店の前は何度も通り過ぎていたんです。ですが、さまざまな噂が飛び交っていたこともあり、入ったことはなかった。当時は秋葉原駅前のカレーステーション(JR東日本グループのJR東日本フーズが経営していたカレー屋さん。2020年に全店閉店)でコロッケカレーを食べるというのが定番でした。
「質問禁止」「ヘッドホン禁止」「ケータイ禁止」等々いろいろあったようですが、かの名作「STEINS;GATE」では、ことあるごとにサンボで通話(のフリ)してましたね。というか、よく考えてみたらこの辺うろうろしてたガキのころは、まだケータイなんて存在してなかった。

して、いざ入ってみれば、昭和感はあるものの、とてもフレンドリーな接客。むしろ、あたたかみのある接客と言っても差し支えないのではないでしょうか。ただ、残り香はあった。客の方に。
期待してるんだ。なんかそういう雰囲気を。時代を。憧れがそこにはあった。みんなスマホいじってたけど。

サンボの券売機

メニュー構成はとってもシンプル。選べるのは以下の4種。
①牛丼並 ②牛丼大盛 ③お皿 ④牛皿
それぞれに「みそ汁・玉子付き」「みそ汁付き」「玉子付き」「単品」のボタンが用意されています。ちなみに、「お皿」は、牛丼の頭だけが出てくるワケではなくて、豆腐・しらたきがINしたすき焼き的なもの。「牛皿」はその肉増しバージョンです。
迷ってしまったらとりあえず左上を押しておくべし。なんかセットが出てきます。

牛丼並盛、玉子、みそ汁の黄金セット

左上のボタンを押した結果がコレです。「牛丼並+みそ汁+玉子」の黄金セット税込800円也(2024年6月現在)。牛丼三大チェーンよりも肉は分厚く、量も多い。普通の胃袋をお持ちの方であればコレで充分でしょう。味付けはちょい薄めな感アリ。でもおいしい。どちらかというと吉野家系。松屋は甘すぎるので、これは好印象。
新宿の「たつ屋」もそうですが、老舗牛丼屋は味付けが上品めな印象があります。ただ、ものたりないというコトはなくて、しっかりと満足できます。厚めの肉+期待通りの味。七味と紅しょうがもよく合います。

牛丼に紅ショウガON!

いわゆる牛丼三大チェーンでは、「紅しょうが丼食ってんの?」と言われるくらい、アホほど紅しょうがを乗せる自分でありますが、ここは(怖いから)自制いたしました。でもこの紅しょうが、味が超濃いんですよ。このくらいでちょうど良かったかもしれない。
つーかね、ほんと、思う存分紅しょうがを乗せたいんですよ。牛丼三大チェーンは、おとなしく紅しょうがをオプションメニューにしなさい。100円くらいなら喜んで払いますから。世の中には、コンビニで牛丼買うときに紅しょうがをいっしょに買って、一袋全部ブチまける人もいるんですよ!!!

あ、味覚障害じゃないです。ちゃんとおいしいです。蕎麦はカッコつけて初手なにもつけないで食べます(おいしい)。
吉野家にはない懐かしさ、素朴さ。紅ショウガもベストマッチ
【結論】
接 客:★★★★★★★★☆☆
味  :★★★★★★☆☆☆☆
雰囲気:★★★★★★★★☆☆

総評:アリ。B級グルメファンは食べておいた方がいいでしょう。メニューに酒がないので減酒にも有効。つぎは牛皿食べに行きます。再訪はありまぁす!

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