減酒逃避行:番外編「旨味中房 こじゃれ @落合」
深夜帯、歌舞伎町の中国式マッサージの勧誘は激しい。
少しでも反応すると1kmでも後をついてきかねない、そんな恐ろしさがあります。
ぼくは一時期、そんな輩と毎夜バトルを繰り広げていた。なんか返事しちゃうんですよね。返事しなきゃそんなコトにはならないんですけど。
ある日、ぼくはやっぱり付きまとわれていた。諦めてガードパイプに腰をかける。
「ぜってぇ行かないから。メシでもいくか?」
なんでそんなノリになってしまったのかは、いまではもう分からない。「行く」って返事されたんですよね。「知ってるお店あるからソコ行こう」って。中華料理店ですね。
まあちょっとくらいタカられてもいいだろうって、アホ丸出しでついていったんです。そしたら、「友達も呼んでいい?」ときたもんだ。大概どうでもよくなっていたぼくは、「呼べ呼べ」と答えてしまいました。5人来ました。
終わったと思った。もう飲むしかないと、ビールとツマミを頼んで飲み始める。1時間くらいいたでしょうかね。まわりの動向なんて全然見ていなかった。諦めていたから。
会計お願いって、レジに行ったら、3,000円くらいだった。
「キミら何飲んでたの?」って聞いたら、「お水」って。座って休みたかっただけなんですって。なんか、ごめんなさい!!!
閑話休題。
町中華。いや本格中華? とにかくおいしい「こじゃれ」です
中華。町中華。ステキな響きですよね。こないだ、そんななかでもいいお店を見つけたのです。
もうほんと、住宅街のど真ん中というか、こんなところにお店あったのっていうような場所にある「こじゃれ」。知らないとたどり着けないのではないでしょうか。でも、外観からしてかなりイカしているし、メニューも豊富。なんかもう、全部食べてみたい。
酸辣湯麺ラバーな私は、とりあえずソレをメインに、半チャーハンをつけてみました。
酸辣湯麺は、ぼくの基準となっている胡弓のものとは違い、残念ながらイエロー系ではありませんでしたが、おいしい。なんか繊細さを感じるんです。
キレイですよね。
麺は平打ち or 細麺が選べます。ぼくは平打ちをチョイスしました。酸辣湯麺は細麺のほうがあっている気はするのですが、平打ちは140g、細麺は100gらしく、ちょっと欲張ってしまいました。でもコレがあってるんだなあ。スープをしっかりとリフトしてくれる。赤いけど、酸味も強めで刺激的。でも繊細。おいしいよコレ。
こんな住宅街の片隅に名店があったなんて。ちょっとした感動です。ココ、餃子もおいしいんですけど、ディナータイムしか注文できないので注意が必要です。あと黒酢酢豚もおいしい。酢豚ってなんか、ほかのメニューは安い店でも1,500円くらいすることが多いですが、値段も安い。このお店はいいですよ。