減酒逃避行:番外編「Bogamari Cucina Mariana @神谷町」
訪問日:2024年9月30日(月)
Tips01:全席禁煙。とういか、麻布台ヒルズってタバコ売ってません(喫煙所はある)
Tips02:本領は魚を見て調理方法を相談するという、メニューレスな本格派
Tips03:営業時間は11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~23:00(L.O.21:30)
「Bogamari」とはウニの意。ちょっとお高めイタリアン
自分は英語がカタコト。相手も日本語カタコト。
この絶妙なバランスが、新しいコミュニケーションを生む。相手が何を言いたいか完全に理解できないがゆえに、相手の意を汲もうと真剣に向き合うことになるワケです。でも、結局理解できないのでハチャメチャ。酒が入ればもうパラダイス。
少し前に書いた仏人コンビ、ベンジャミン&フレデリックスをCODEに捨てたあと、我々は黒人キャッチにひっかかっていた。「ヘイブラザー」ってフィスト・バンプされると秒でついていってしまう先輩のせいです。入ってみたら、ちょっと前にきたアレキサンダーの店だった。新鮮味すらない。もう飲むしかない。
言葉の通じない人間と相対する。双方意外と必死。そしてビミョーなスレチガイ。さらに盛大なジェスチャー合戦。ザッツエンターテインメントです。
ずっとa-ha~,a-ha~いってるぼくと、ずっと目んたまひんむいているアレキサンダーの対決。パフュームはクリスチャンディオールのポイズン。
ビザが切れるまでいて、帰ってまた日本に来る。順番待ちね。今回2ヶ月目だけど、日本に来るのは8回目よ。みたいなことを言うアレキサンダー。ああ、就労ビザじゃねーなって、そのとき、床に特大コックローチ。
大フィーバー。
アレキサンダーは「わたしはいつも踏んづけるわ」みたいなことを言っていた。自分は、「ぼくはニュースペーパーアタックだ」とか、ワケわからんことを言っていた。当たり前ですが、そんなコトを言っているうちにゴキは見失いました。
で、なんかウォッカが好きだって言うから、ぼくはズブロッカがいちばん好きだって言ったら、「イン・ザ・グラース♪」とか言ってゴキゲンなアレキサンダー。
ポーランドの人だったんですが、どうやらロシアだけじゃなくて、ポーランドでもウォッカがナンバーワン。そして、ポーランド人はみんなalcoholicだと言う。日本人は弱いよね~。んで、英語すら通じないヤツ多くて大変だよなーって伝えると、アレキサンダーは言う。
「日本語は、英語と同じのも多いから、英語覚えるのはきっとラクだよ」
ライター、同じ。グラス、同じ。あ、でも灰皿はアシュトレイね。
灰皿の時点で違ってるじゃねーか。だいたい、和製英語とかが多すぎて、かえってワケわかんねぇよ。そんなこんな話していると、ぼくにポイズンをふきかけて
「this smell……(かぐしぐさ)remember me」とかやりはじめるアレキサンダー。
そんなことは知らん。というか、香水チャンポンになっちゃって、謎のニオイが漂っています。さらばアレキサンダー。
閑話休題。
肉はない。おさかな一本の本格イタリアン
なぜか、麻布台ヒルズでメシを食うことになりました。紆余曲折あって、ここBogamariに辿り着いた我々。
「ボンジョルノー!」
きたぜこのノリ。店員に日本人は見当たりません。入ってすぐ目に入るのは、ところせましと並べられたおさかな。期待が高まります。前情報皆無だったので、海鮮専門って分かっていませんでした。なかなか壮観です。
なかなかいい雰囲気です。メニューを見る。高ぁい。一番安いパスタ単品でも2,000円くらいするぅ。
注文する前にパンがきます。
朝食を食べる習慣がないもので、スーパー腹ペコ状態だったぼくは、とりあえずがっつきます。コレがおいしい。とくに、奥に見えるローズマリーのフォカッチャ。ほどよい塩味で、コレだけでゴリゴリいける。さらに期待が高まります。
「しらすと青さ海苔のアーリオ・オーリオ リングイネ」。イタリア人って店でペペロンチーノ食わないんじゃなかったっけ? というか、自分の注文が届いたときに、同じ品物を頼んでいた同僚に話しかける店員。
「リングイネが切れてしまって。手打ちのスパゲッティーでもいいですか? 手打ちで、縮れてて、リングイネよりおいしいかも!」
このタイミングで言うなよ。もう作り終わってんだろ! いいぜそのノリ。大好きだ。ガキのころ初めて行ったインドカレー屋を思い出す。注文を間違って持ってきた店員が
「エビも入ってるー! イカも入ってるー! お得! おいしいヨー!!」
ときたもんだ。勢いでなんとかしようとし、そして勢いでなんとかする。その姿勢、見習いたい。
「パンもらっていい? ちょっとしょっぺえ……」
そう、味がだいぶ濃い目だったんです。おいしいんですけどね。パンといっしょに食べてちょうどいい感じ。
「おかずとして、パンといっしょに食べる前提なんですかね?」
なんて言い始める後輩。前向きでいいよキミ。
コレだけで判断はできない。次は海鮮を攻めてみたい
結論
接 客:★★★★★★☆☆☆☆
味 :★★★★★★☆☆☆☆
雰囲気:★★★★★★★☆☆☆
総評:ディスプレイされたおさかなを吟味しながら、食材を選んで料理をつくってもらうオーダーメイド魚介専門店。ということなので、まだその真髄を見ていない。個人的に雰囲気が好きなので、また行ってみたい。
関連ランキング:イタリアン | 神谷町駅、六本木一丁目駅、麻布十番駅