減酒逃避行:番外編 「新福菜館 @麻布十番」
訪問日:2025年5月13日(火)他【2025.05.22 UP】
Tips01:屋台発祥。京都最古参のラーメン屋、のFC店
Tips02:たまり醤油による真っ黒スープが超絶美味
Tips03:カウンター7席、テーブル2人席×3
Tips04:営業時間は11:00~15:00、17:00~20:30(たぶん)
Tips05:13時ちょい前が狙い目な予感。13時すぎには再行列も
Tips06:現金 or PayPayなのですが、PayPayは不調で使用不可だったり
Tips07:店の外、向かって右側に券売機。買ってから並びましょう
Tips08:いちおう書いておきますと、禁煙です
ブラックの魅力には誰もあらがえない。醤油の世界は奥深い
黒い食べ物には美味しいモノが多い。
キャビア、海苔、イカスミ、黒酢に黒ごま、そしてコーヒー。さらに、ハズせないのが醤油です。最近は「ブラックフード」などという言葉も耳にします。
まあ、「ブラックフード」というのは健康系の話で、アントシアニン云々で抗酸化作用がどうたらってコトなので、ウマさとはあまり関係がないようですが。真っ黒だけど、醤油にはアントシアニン皆無。どちらかという摂取注意です。
しかし、ソレでもやめられないのが醤油。
醤油の試飲コーナーなんて見かけると、まあ捨て置けるワケがありません。十数種類の醤油がズラリと並び、そのすべての味見ができる。最初見た時は冗談だろと思いましたが、一度舐め始めると止まらない。
「かんろ」に「ゆき」に「こはく」だなんて、ネーミングも洒落ています。「こはく」は、栃尾の油揚げにベストマッチらしいですよ。新潟じゃ定番なんだとか。
しかし、やはり摂取には注意が必要。
醤油には人を興奮させる何かが含まれているのでしょうか。
醤油の試飲のあと、バスセンターのカレーを食べに向かう途中、なぜかキレられてローキックをくらったコトがあります。ただ、一発目がスカッたので、一歩前に出て再度受けてあげるという小コント。今となってはとってもとってもイヤな思い出です(MK5)。
閑話休題。
新福菜館のウマさの秘密は醤油にあります。漆黒の「たまり醤油」です。
たまり醤油の黒さはウマさとイコール。黒ければ黒いほどウマい!
冒頭の店舗外観は12:50ころの景色です。運良く並びは少なかった。しかしこの日、食べ終わって外に出てみると並びが10人に増えていました。13時すぎでも油断はできないお店です。
では、まずはメニューの確認から。券売機よりも見やすいのでメニュー表をどうぞ。
シンプル is ベストを地で行くメニュー構成です。
基本的にみなさん、中華そばと焼き飯(券売機だとめしが漢字表記)のセットを頼まれます。ともにたまり醤油が使われており、見た目は真っ黒。方向性がいっしょなので、当然相性もX-GUNです。
もう、惚れぼれする黒さです。写真で見るよりも、実物はなお黒い。
ココでおすすめしたいトッピングがひとつ。ヤル気の証明、九条ネギです。
コレは別日ですが、+200円でパラダイスです。
コレが、ほろ苦さとソレを上まわる甘さで、とにかく全体を調和してくれるのです。そのまま食べても単純にウマいですけどね。
個人的にはいまや必須アイテム。この爆量もたまりませんね。
スープはとにかくクリアブラック。真っ黒ですが、澄んでいます。
鶏ガラ・豚骨ベースで、そこにたまり醤油がパンチを加える。真っ黒ですが、濃すぎるというコトはなく、コク深い。
最近、ウマいけどしょっぱいなと思うお店も多いんですが、新福菜館はドストレートにシンプルにウマい。飲み干しちゃいます。まあ、大概飲み干すんですけど。
麺はエッジのたった中太ストレート。スープを適度に吸い込んでおり、コシがあってパツンと歯切れもよい。文句なしにウマい。
チャーシューは、適度に脂身が入った豚バラ。薄めですがしっかりと歯ごたえを感じます。麺といっしょに咀嚼すると幸せを感じること請け合い。コレもシンプルに美味しい。
そして焼き飯です。中華そばよりもこちらの方が好きだという人もいる。中華そばよりもたまり醤油の主張が強いと感じます。若干しょっぱめ。しかしウマい。かく言う自分も、セット内容は中華そばが(小)、焼き飯が(並)というパターンが多いです。食べたくなっちゃうんですよね。
米は固め、ちょいしっとり。そしてたまり醤油のコクが攻めてくる。ちょっとやみつきです。コレは、卵黄を落とすとさらに幸せになれそうです。新福菜館には全卵しかありませんが。このあたり、末廣ラーメン本舗はウマいこと考えたなと思います。
⋯⋯そしてこの日は、比較のために夜「末廣ラーメン本舗」へ行くコトになる。
(価格はすべて2025年5月現在・税込)
漆黒はウマい。たまり醤油万歳。たまに食べたくなってしまう味です
接 客:★★★★★★☆☆☆☆
味 :★★★★★★★★☆☆
雰囲気:★★★★★★☆☆☆☆
総評:中華そばも焼き飯も、ウマさの決め手はたまり醤油。シンプルでいてコク深い。ありそうでなかなかない。そしてちょっとクセになる。醤油は魔性。