
減酒逃避行074:「らぁめん 満来 @新宿」1961年創業の老舗のチャーシューはいまだ現役だ
新宿「らぁめん 満来」の店舗情報
定 休 日 :無休
営業時間 :11:00~23:00
住 所 :東京都新宿区西新宿1-4-10(西口ハルクの裏)
電話番号 :03-3340-2727
支払方法 :現金のみ(券売機)
アクセス :JR中央線・山手線等 新宿駅 西口より徒歩約5分
公 式 X :@manrai_shinjuku (更新止まってます)
CHECK POINT
訪問日:2025年9月7日(日)他 【2026.01.11 UP】
Tips01:超ボリュームのチャーシューで有名
Tips02:鶏ガラの風味が強い(好み)清湯スープ
Tips03:つけ麺は昆布酢と七味が効いたパンチのある味わい
Tips04:かのタモリ氏も、いいとも収録後に通ったという
Tips05:1961年(昭和36年)創業の老舗
Tips06:ちなみにその年ガガーリンが人類初の宇宙飛行に成功
Tips07:L字カウンターのみ15席
Tips08:当然禁煙です
Tips09:次回「ほりうち」と写真つき比較します
Tips10:お店の情報のみご覧の場合はこちら
その湯切りは本当に技か。平ザルこそが正義では
誰が言ったか「天空落とし」。コレは「日清ラ王」のCMのお話です。
かつて「ラ王」のCMに、なんだか有名になっているラーメン屋の店主たちが、こぞって麺の湯切り技を披露するというバージョンがありました。当時生麺タイプだった「ラ王」の麺を温めたのち、いったんカップ焼きそばよろしく湯切りをするためのシステムが搭載された頃で、ソレをフィーチャーしていたワケです。
店主たちの技は、基本「テボ」(金属製の深めの網ざる)を振り回すというモノです。テボを高く高く掲げ、勢いよく一気に振り下ろせば、ソレがいわゆる「天空落とし」。その姿はもはやラーメンヒーロー。お店では普段から技名を絶叫していたのかもしれません(そんなのは大岩亭だけだと思いますが。「アアアァァーイ!」)。ビジュアルはなかなかよい。

しかしてそのCMは、ラ王の新システムである湯切りシーンで幕を閉じる。
コレにぼくは少しアイロニーを感じていた。インスタントラーメンの湯切りと同レベルであるかのような描写。
実際、麺は大釜で茹でて麺を踊らせ、平ザルであげたほうが当然ウマいに決まっている。茹で加減は均一になるし、繊細な湯切りが可能となる。麺のヌメりもキレイに落とせるし、麺線も整えやすいでしょう。ただ、コレは待ち時間とのトレードオフ。ある程度の回転を意識するなら採用は難しいのかもしれない(技術的にも)。
日本人はお米には厳しいので、やれ電気よりガスだ、やっぱり土鍋だなんてうるさいですが、麺だとあまりそんな話を聞かないのがちょっと不思議。家庭用炊飯器ですら「おどり炊き」やら「炎舞炊き」やらと躍起になっているというのに。
閑話休題。
ココ新宿「らぁめん 満来」は1961年(昭和36年)創業の老舗。いったん建て替えのために高円寺に移転しましたが、2008年末より新宿西口に復帰。現在の場所が創業の地です。歴史が深いだけあって、麺はきっちり平ザルであげられています。

美しい佇まいです。
「らぁめん 満来」は自家製麺で平ザルあげ。所作すらも美しい
「らぁめん 満来」と言えばチャーシュー。そういう方も多いとは思うのですが、個人的には、もうひとつの看板メニューである「納豆ざる」を強く推していきたい。まずは券売機をご覧ください。

シンプルなメニュー構成です。ノーマルの「らあめん」は1,300円。お高めかなという印象を持たれるかもしれませんが、コレ質もさることながら、量もだいぶスゴいので……。おそらく、ぼくは一生大盛ボタンを押すコトはないでしょう。光っちゃってよく見えない2段目右2は「メンマざる」(1,500円)です。

店内はL字カウンターのみ15席。老舗とはいえ2008年竣工のビルだけあって、かなりキレイな状態です。清掃も行き届いている。女性でも安心して入るコトができるのでは。ただ、手前の入口近くは要注意。ドアが開かれるたびに強風が吹き荒れるのです。コレについては後述します。
まずは、個人的イチオシの「納豆ざる」から参ります。

美しいビジュアルです。納豆の泡もきめ細かい。すべてが丁寧に仕上げられている感じがアリアリとうかがえます。「ざる」というだけあって、麺には主張強めな刻み海苔がON。コレも嬉しいポイントです。

納豆なしでも味わえるよう配慮されたつけ汁。コレ、「ほりうち」だとデフォルトで全面納豆なんですよね。少しだけ、こんなところでも方向性の違いを感じます。基本線はらあめんと同じく、鶏ガラ+豚骨をベースとした動物系主体の醤油スープです。個人的に鶏ガラを強く感じるこのスープはとても好みです。チャーシューやメンマも程よく投入されています。

そしてコレは「ざる」だけの話なんですが、昆布酢と七味がほどよいアクセントを与えており、けっこうパンチのある味わいとなっています。

透明感あふれる中加水の平打ち中太縮れ麺はほんとチュルチュル。自家製です。モチモチしていてコシも強く、なにより喉越しがよい。この麺は、冷してシメた「ざる」の方が本領を味わうコトができるでしょう。美味しい。小麦の香りも強めに感じます。
また、納豆との相性が抜群なのです。鶏ガラ×納豆のフュージョンがこんなにも美味しいなんて。納豆アリのほうが断然美味しい。なんだか不思議な感じです。ハマるひとはハマると思います(あたりまえ体操)。

そしてスープ割で整います。ここで、納豆に覆い尽くされているため気が付きにくかった七味の存在を、ビジュアル的に再認識します。なんともホッとする味わいです。大満足。

そしてコイツが問題の「ちゃーしゅーらあめん」(1,900円)です。
コレ、実物を見ると「うっ」となるボリュー厶感。そりゃ1,900円にもなるわと納得の存在感です。ラーメンだけ、もしくはチャーシューだけで腹一杯になりそうな予感。大盛を頼む人(けっこういる)は、いったいどんな胃袋をしているのでしょうか。
スープはざるよりも繊細な印象。鶏ガラ好きならバチッとハマると思います。最近、ウマいんだけどしょっぱいな、なんて思うコトも多いんですが、このスープはそんなコトもない。旨味だけをダイレクトに感じます。

そして、コレが噂のチャーシューです。切りたてで、長さは一般的なレンゲと同等、厚さはご覧のとおりです。コレが3枚、いや3個入っています。肉々しいコトこの上ない。もはや肉塊です。トロけるような味わいはありません。がっつり食うぜ系のチャーシューです。「昔はチャーシューで麺が見えなかったー」みたいな話もちょいちょいお聞きしますが、個人的にはコレでもオーバースペックです。ヤバい。
ココでお店のドアが開く。ほどなくして強風がL字カウンターの手前の席を襲う。その瞬間、刻み海苔がどっかにブッ飛んでいったァ!(そういや、ラーメンにも刻み海苔乗ってますね。ざるだから海苔というワケではなさそうです)。なにコレ。悲しみですよ。なんでこんな目にあわなければいけないんだ。嘘だと言ってよバーニィ!(だれ?)。

ソレはともかく、このスープの色合いですよ。正直、スープだけで供されても、飲んで満足して帰ります。コレにはほんと惚れてしまいます。この満足感は、正直ざるよりも高い。麺はざる、スープはラーメン。これは宿命なのかもしれません。

麺はざると共通ですがいちおう。やはりチュルチュルとしており、満足感の高い麺です。スープとの一体感も強い。紛うことなき名作と言えましょう。
「ざる」も「らあめん」も間違いないクオリティ。新宿西口で露頭に迷ったら、迷わず入るコトをオススメします。飲み帰りに朝方食えたらいちばん有り難いんだけどなあ。スープの優しさ的にも。
(価格は2026年1月現在・すべて税込)
個人で「テボ」買う人っているんですかね? 「天空落とし」ごっこはちょっとやってみたい気もしますが……似たようなモンで、気分盛り上げ用に使ってる人もいるようです。趣味の世界だなあ
麺もスープもチャーシューも。そのドレもが一級品
接 客:★★★★★★★☆☆☆
味 :★★★★★★★★☆☆
雰囲気:★★★★★★★★☆☆
総評:総じてレベルが高い。ちょっと高いかなと感じる価格も、食べ終わったあとは納得しているコトでしょう。麺を楽しむなら「ざる」、スープを楽しむなら「らあめん」という話でしょうか。またしてもあたりまえ体操でしたね。美味しいです。
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