
減酒逃避行089:「金蠍 蕎麦組(キンカツ ソバグミ) @神谷町」そのルーツは東京タワーの蕎麦屋にあった
神谷町「金蠍 蕎麦組(キンカツ ソバグミ)」の店舗情報
定 休 日 :土・日・祝
営業時間 :11:00~16:00(L.O.15:45)
住 所 :東京都港区虎ノ門4-1-14 神谷町プラザビル B1F
電話番号 :03-3431-1166
支払方法 :現金、カード・電子マネー・QR決済もろもろOK
アクセス :東京メトロ日比谷線 神谷町駅 4b出口より徒歩約2分
Instagram:@kinkatu_official
公 式 H P :金蠍 蕎麦組
CHECK POINT
訪問日:2026年03月12日(木)他【2026.03.22 UP】
Tips01:汁なし担々麺がウリ「金蠍」の系譜
Tips02:太めのモチモチした蕎麦が特徴的
Tips03:肉つけそばですが、港屋系とはちょっと違う
Tips04:「金蠍」担々麺譲りの金胡麻がウマさの決め手
Tips05:金蠍グループとなる前にルーツがある
Tips06:そして、蕎麦組のはじまりは東京タワー
Tips07:だしから揚げや生姜焼きなどの定食類もあり
Tips08:テーブル席のみ38席。基本相席。禁煙です
Tips09:揚げねぎサイコー!
さまざまな歴史を束ねた「金蠍 蕎麦組」。ある種の集大成だ
神谷町界隈で人気の、汁なし担々麺を供する「金蠍グループ」。
そんなグループが2021年2月、世に送り出したのはなぜか蕎麦屋でした。麺類ならなんでもいいの? そんな雰囲気も若干チラつきますが。蠍の祖たる「紅蠍」は伝説の立ち食いそば屋である虎ノ門「そば処 港屋」至近にありましたし、刺激を受けたというコトも考えられる。実際、ソレもひとつのキッカケではあったのかもしれません。
蠍の歴史は以下「金蠍」のおはなしにてぜひ。
しかし、金蠍グループの歴史を詳細に辿っていくと、そんな単純な話ではない気がしてきます。グループ自体は紆余曲折を経て、中華料理屋をベースとし、担々麺専門店として発展しているのは間違いないのですが、その礎となったいにしえのお店の存在が見えてくるのです。
ソレが、東京タワー開業とともにオープンした蕎麦屋「そば さつま」。1958年(昭和33年)の東京タワー開業の年からタワー内で営業を続けていた蕎麦屋です。残念ながら、2019年(平成31年)に60年にわたる歴史に幕を下ろしてしまったのですが……。そんな「そば さつま」の歴史は、以下「現代ビジネス」の記事にてどうぞ。
金蠍グループを運営しているのは、どうやらこの「そば さつま」を切り盛りしていた夫妻の御子息らしいのです。「ご子息は他の事業で成功しており継ぐことができない」といった旨の記述が記事中にありますが、これは金蠍グループのコトなのだと思われます。
つまり、始まりは蕎麦屋であったと。意志を継いだのだ。この意志を継いでいる感は、お店のドメイン名にも現れています。「金蠍グループ」で公式HPを構えているのはココ「金蠍 蕎麦組」だけなのですが、そのURLが「satsumasoba.com」。そして、運営会社の名称は「株式会社さつまそば」なのです。むしろ、「蕎麦組」こそが本丸なのでは?
閑話休題。
「金蠍 蕎麦組」は、ルーツや名称だけではなく、担々麺で成長してきた「金蠍グループ」の強みも活かした店舗。ソレこそが、このお店のウマさの根源たる「胡麻ダレ」です。そう、ココは胡麻ダレがウリなのです。

その入口は、1Fにある「金蠍」の右側にあります。「金蠍」は昼時基本行列ができていますが、B1Fの「金蠍 蕎麦組」はけっこうスルッと入れます。キャパが地下のほうがデカいというのもあるかとは思いますが。ただ、徐々に客が増えていっている印象はあります。
コクが強く濃厚な胡麻ダレは「金蠍」ゆずり。モチコシ蕎麦と相性抜群
階段を降りると、まずは券売機と待合スペース。けっこうゆったりとした空間が広がっています。まずはココで食券を購入し、店内へと侵入しましょう。店内はすべてテーブル席となっており、昼時は基本相席となります。

そばはすべてつけそばです。かけそばの類はありませんのでご注意を。グループのベースである中華料理屋「金蠍楼」の影響か、「油淋鶏定食」や「生姜焼き定食」など、定食メニューもちょいちょい存在しています。

基本的には左上の「金ゴマ(肉)つけ蕎麦」(980円)を選んでおけば間違いありません。券売機はけっこう新しいモノなので、各種キャッシュレス決済にも対応しています。ご安心ください。

コチラがスペシャリテたる「金胡麻(肉)つけ蕎麦」(980円)です。そばは太めで、その在り方からも「港屋」を連想する方が多いようなのですが、その実態は異なります。もしかしたら目指したのかもしれませんが、実際は別モノであり、別モノとして成立し、しっかりと美味しいお蕎麦に仕上がっています。
ちなみに、ノーマルで360g、大盛は540gです。ランチタイムは中盛無料であり、450gとなります。太っ腹!

そして、このメニューの主役はコイツ。胡麻ダレです。「金蠍」の担々麺によって洗練された金胡麻の扱いが、ココでも活かされているというワケです。濃厚でコクがあり、旨味と甘味を強く感じるよきつけダレです。たまにちょびっとそのまま飲んじゃいます。
ちなみに、胡麻ダレに辛さをプラスするとさらに美味しい。卓上の「花山椒」と「自家製辣油」でブーストすると幸せになれます。ただ、初手から辛味を足しすぎると、胡麻の風味をたっぷりと堪能できなくなってしまうのでご注意を。徐々に味変していくのがオススメです。

麺は太めで量が多く、肉と海苔とねぎが乗せられており、ソレはまさしく「港屋」を彷彿とさせるビジュアルです。が、蕎麦を噛んでみると分かりますが、別にワシワシとはしておりません。どちらかというとモチモチ系です。
港屋系を期待した方々がちょっぴり落胆して帰る、というおはなしをチラホラお聞きしますが、まあその気持ちも分からないではない。ただ、別モノとして認識して喫食すれば、別ジャンルの美味しさがソコにはあります。ただ、肉はちょっと少すぎる感が否めない。どうしても何かしら比べてしまいますね。
いま港屋系を欲しているなら、港屋2よりも汐留「そば さやか」です。
そして、蕎麦メニューのバリエーションは基本的につけ汁の差になります。以下のようなラインアップです。

イチオシはやはり「金胡麻(肉)つけ蕎麦」(980円)です。「麻辣金コマ(肉)つけ蕎麦」(1,060円)は卓上の花山椒と自家製辣油でほぼほぼ再現可能なのでオススメしません。ちょっと気分を変えたいときには、「とろろつけ蕎麦」(930円)は悪くありません。想像以上にサッパリしており、こんなのもアリだなと思えるかと。
「カレーつけ蕎麦」(1,000円・2026年3月現在休止中。代わりにカレーうどんがあります)は、ちょっと蕎麦屋に期待するものではありませんでした。つけダレはとろみが弱く、出汁感なし。具は豚肉・茄子・パプリカで、スープカレーのような味わいです。メニューのミニ丼に「そば屋のカレー」ってのがあるんですけど、コレとベースが一緒だとしたらそば屋感皆無。美味しいんですけどね。

ただ、コイツにだけは追い飯が付属するんですね。カレーといえば、というところでしょう。コレはうれしいサービスです。

追い飯を投入し、花山椒と自家製辣油で味を調えると、ちょびっと新しい世界が開けます。コレはなかなかに美味しい。
そして、最後に主張しておきたいコトがひとつ。主役だなんだといろいろと語ってきましたが、このお店のメニューの本体はコイツ。

この「揚げねぎ」(50円)なのだ! 外カリカリで中トロリ(たこ焼きか)。50円でコレなら大満足です。一皿4個で50円。もともとつけダレにひとつ入っているんですが、コレは追加推奨です。個人的にはダブルでいっちゃいます。ただ、前は5個入ってた、というか数にブレがあります。上記写真は直近2026年3月時のモノですが。

なんか揚げねぎが5個だったり4個だったりするんですよね。数ではなく重量で供しているのか? まあともかく、50円のオプションですし、数が少なきゃその分大きかったりもする。とにかく、プラスオンできれば文句はありません。個人的には必須オプションです! もはやねぎを食いに行っています。
というコトで、結論としては総合的に満足度が高い。どのメニューも(揚げねぎを頼んでおけば)後悔はない。スルッと入れるのもポイントが高い。個人的には、担々麺の「金蠍」よりもコチラ「金蠍 蕎麦組」に行く頻度のほうが高い。よき蕎麦屋です。
(価格は2026年3月現在・すべて税込)
最新の価格や営業時間は公式サイト等でご確認ください
自宅でのそば喫食時のおともにぜひ。刻み海苔と金胡麻をONすると、味わいが変わります。コレは広めていきたい所存です
ルーツとグループの歴史と。双方を受け止めた胡麻ダレのそば。ウマい
接 客:★★★★★★★☆☆☆
味 :★★★★★★★☆☆☆
雰囲気:★★★★★★☆☆☆☆
総評:パッと身で港屋系を想像してはいけません。違うジャンルの美味しさがソコにはあります。胡麻のコクと揚げねぎの美味しさ。この2つがあれば、このお店はソレでよい。たまに食べたくなってしまう味が待っています。
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