Foodie Blues:減酒逃避行

寿司、とんかつ、鰻、ラーメン、蕎麦、うどん、カレー、焼き鳥等々。飲酒量を減らすために廻った名店の情報を、与太話とともにお届けします。X(旧Twitter)は日々のメシ、というかランチのそば・ラーメンの写真多め。

コレが真のファミレスだ。勝浦タンタンメンの名店「こだま」で歴史を味わう

こだまの店舗情報

減酒逃避行:番外編 「ファミリーレストランこだま @勝浦」

訪問日:2024年11月30日(土)
Tips01:肉屋併設。期待が高まります(いまはやっていない?)

Tips02:お支払いは現金のみ!
Tips03:人気No.1は「月見タンタンメン」。見逃さないでください
Tips04:全席禁煙。店前に灰皿アリ
Tips05:営業時間は10:30~15:00、17:00~20:00。L.O.はそれぞれ30分前
Tips06:勝浦タンタンメンは注文後1~2分で着丼。神速

勝浦タンタンメンが食べたいなら、勝浦に行くしかない。ねえ、そうだろう?

「週末遊びに行こうよ」と誘われて、「羽田行こうぜ!」と即答する。
羽田空港は、もはや一大商業施設。飛行機に乗る予定などなくても、楽しさ満載のパラダイスなのであります。しかも、名店に並ばずに入れるというのはポイントが高い。まあ、その分交通費はかかりますし、空港価格でちょっと高くつきますが。

羽田空港でとくにオススメしたいのが、「The Minatoya Lounge」と「おにぎり こんが」。とくに、「The Minatoya Lounge」はそば好きなら見逃すワケにはいかないお店です。いまや、大手町の「港屋2」で食べるしかないと思われていた冷たい肉そば。平日しかやっていないうえに、営業時間は11:30~14:00。どうやって食いにいけばええねん!! という訪問難度特Aの最先鋒なワケですが、羽田空港なら超余裕で食べられます。しかも、惜しまれつつも閉店した「Minatoya 3」限定だった温かい肉そばもオンメニュー。超HOT。そしてベンツ!

The Minatoya Lounge外観

そんなワケで羽田空港に赴いた我々ですが、気がついたらアクアラインを経由して勝浦にいた。羽田空港からアクアラインって超近いんですよね。ちょっと足を伸ばしてみたくなるじゃないですか。

閑話休題。

あこがれの勝浦タンタンメン。しかしてその実態は

ぼくが初めて勝浦タンタンメンを食べたのは、本千葉にある「いってんべぇ」というお店でした。まあ、頼んだのはつけ麺だったんですけど、ソレが記憶に残るおいしさだったのです。そのころ、取材で年4回本千葉に行くコトが決まっていたので、毎回食べたろって思っていたんですが、2回目の本千葉訪問時にそのお店はツブれていた。泣いた。ソコから、自分の中で勝浦タンタンメンの伝説化が始まりました。うまい勝浦タンタンメンが食べたい。

「だったらいいところ知ってるよ」という友人に、懇願して勝浦へ向かう。アクアラインは偉大だ。川崎から木更津にワープできる。コレがなかったら、勝浦に行こうなんて思っちゃいない。でも海ほたるのカップルはウザい。

カップルたちの精神攻撃にも耐え抜いて勝浦に辿り着いた我々は、想像以上のシブさに打ちのめされるコトになる。

想像以上のディープスポット。コレが真のファミレスだ!

明かりが見えた。
いや、ホントそこまで街灯もなく超真っ暗だったんですよ。ちょっと怖いくらい。そこに差し込む光、ソレがファミレスこだまの看板です。見た瞬間、救われたと思いました。ソレがまた、何から何までシブい。

こだまの駐車場

波打った駐車ラインが我々を挑発する。1964年創業の凄みである。
しかし、ファミレスの元祖の元祖といわれる「ハングリータイガー」の創業が1969年でしょ? 初手からファミレスを名乗っていたのだとしたらどえらいコトですが、そのあたりどうなんでしょうね。

食品サンプルが並んだショーケース

食品サンプルが並んだショーケースもシブい。頼むものはすでに決まっているんですが、見ているとワクワクしてきますね。勝浦タンタンメンを軸とした町中華的なお店を想像していたんですが、メニューはかなり多彩。さすが、ファミリーレストランを標榜するだけのコトはあります。

こだまのメニュー表

勝浦タンタンメンだけでも10種類あります。とりあえずスタンダードだろ! という気持ちが先走りすぎており、頼んだ後で一番人気は月見タンタンメンだと知ったし、肉屋併設だからチャーシューに期待したいよねとか言っていたのにすっかり忘れていた。ただ、メンチカツだけは注文しました。餃子いこうとしたときに、肉屋併設のお店だもんなって、なんか思い出したのです。そこでチャーシューにも気づこうよ。
ちなみに、喜多方タンタンメンっていうのは、麺が喜多方ラーメンの縮れ麺になるということのようです。

勝浦タンタンメン

元祖である「江ざわ」に次ぐ、2番目に古い歴史をもつ勝浦タンタンメン。醤油ベースにニンニクとラー油を効かせたスープです。ひき肉とともに炒められた玉ねぎの甘味が溶け込んでおり、見た目に反して優しい味です。そう、さほど辛くないんだ。ぼくは玉ねぎ大好きっコなんですが、玉ねぎ好きにはオススメできると思います。なんかもう自分の中では玉ねぎメインのラーメンというイメージです。

麺をリフト

麺はやや縮れた感じの中細麺。茹では柔らかめ。しっかりとスープを持ち上げてくれます。いわゆる町中華スタンダードな感じですが、スープの優しさと相まって、なんかいい雰囲気を醸成してくれます。ホッとする味です。

メンチカツ

メンチカツは薄めですが、税込120円ですからね。揚げたてだし、邪道かとは思いますが、勝浦タンタンメンにダイブさせると新たな世界がひらけます。カツinタンタンメンです。ウマい。いや、味がですよ。

喜多方縮れ麺Ver. の勝浦タンタンメンも気になる。再訪確定です

結論
接 客:★★★★★★★★☆☆
味  :★★★★★★☆☆☆☆
雰囲気:★★★★★★★★★☆
 
総評:勝浦タンタンメンを食べたコトがあり、ある種のイメージが固まっている人だとかなりマイルドに感じるでしょう。でも、これが勝浦式のオリジンである。ソレは間違いないのです。

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