
減酒逃避行:027「食堂 長野屋 @新宿」大正4年創業の老舗の歴史を噛み締めよ
新宿「長野屋」の店舗情報
定 休 日 :水
営業時間 :11:30~21:30
住 所 :東京都新宿区新宿3-3-7
電話番号 :03-3352-3927
支払方法 :現金のみ
アクセス :JR中央線・山手線等 新宿駅 南口より徒歩約1分
CHECK POINT
訪問日:2024年12月31日(火)【2025.02.06 UP/2026.01.11 更新】
Tips01:1915年(大正4年)創業の泣く子も黙るスーパー老舗食堂
Tips02:1915年って、第一次世界大戦中ですよ……
Tips03:雰囲気的に少し吸えそうな気がしちゃいますが、禁煙です
Tips04:テーブル席のみ31席
Tips05:おかみさんが超絶キュート
Tips06:黄色いカレーは超人気故、仕込中の場合も
Tips07:お店の情報のみご覧の場合はこちら
味、店構え、そしてなにより空気感。これが老舗ってやつだ
外国人観光客は、昭和感あふれる場所が大好きだ。
いまや、ゴールデン街とかしょんべん横丁は外国人だらけで、ここは本当に日本なのかとさえ思う。かつて通っていたゴールデン街の「BAR ARAKU」という店は、いつしか客は8割方外国人になっていた。客のひとりに聞いてみると、「ロンリープラネットを見てきたんだ」と言う。最初にゴールデン街に目をつけたガイドブックは慧眼だったと思う。いい趣味してるよ。
いやしかし、「ここは本当に日本か」というネタであれば、大久保がその先駆か。大久保通りにあるインドカレー屋で、店員のインド人(いや、ネパール人か?)と客の韓国人が、英語で喧嘩しているのを見た時はめまいを覚えた。ここはドコだ。
閑話休題。

ここ長野屋の店前にも、外国人観光客がいることが多い。ゴールデン街とかしょんべん横丁はエリアごと観光地化してるからわかるけど、長野屋は単体でマークされているとでもいうのでしょうか。
いやでも、それはあり得ないことではない。今年2026年で111周年、1915年(大正4年)創業の老舗食堂が、超巨大迷宮新宿駅からわずか徒歩1分の場所にあるのだから。その空気感に魅了された編集者がいたとしても不思議ではない。
長野屋の名物は黄色いカレー。とくにカツカレーは見逃せない

みんな大好き黄色いカレー。ここ長野屋にもソレがあります。幸福を呼ぶかどうかは知らない。ともあれ、まずはメニューを拝見します。

まずは定食メニューの表面。一番人気はやはりカツカレーかと思われます。その他定食類・丼モノも魅力的なラインアップが揃います。

メニューの裏面はサイドメニュー。酒のツマミとしても機能する魅力的な面々。実際、飲みに来ていると思われる方も多く見受けられます。
しかし、光っちゃってよく見えないですね。しくじった。ただ、よく見てもらうとわかると思うのですが、日英中韓併記です。外国人観光客が多いというのが、メニュー表からも見て取れますね。そして気になる「仕込中」の文字。そう、売り切れで食べられないコトがあるのです。

基本的に、カレーが仕込中の場合は外にもその旨が掲出されています。この日は外にこんなのなかったもん! 何かの間違いだよねえ、おかみさん。
「カレー、いま食べられない?」「いや、いける!」「やった! じゃあ、カツカレーとハイボールね!」。ああ、いつの間にか幸福になっていました。黄色いカレーが幸福を呼んでくれるというのは、どうやら間違いないようです。
店内は混雑しており、おかみさんは忙しなく動き続けている。
「おかあさん、忙しいねえ」ぼくがカツカレーを待っている10分の間に、酒を3杯おかわりしているおっちゃんが言う。「え? なんか言った!」「忙しいねって」「ありがたいコトだ!」。おかみさんが超絶キュート。

コレがその、噂のカツカレー(1,100円)。ちなみにノーマルのカレーライスは900円です。言うほど黄色く見えないのは自分の写真のせいでありましょう。いやでも、新潟バスセンターのカレーもそうだけど、昔ほど黄色くない気がするんだよなあ。
厨房は2階にあり、料理は配膳用エレベーターに乗ってやってきます。
辛さ、スパイシーさはさほど感じない。口中に野菜の優しい甘みが広がります。いわゆるひとつの、「こういうのでいいんだよ」を具現化したモノがそこにある。食べていると、自然と笑顔になってきますよ。しみじみとおいしい。

カツはけっこう大きくて、しっかりしています。衣はサクサクで、単体で食べてもおいしい。噛み応えも強いです。カレーといっしょに咀嚼すると、そりゃもうたまらない味わいです。カツカレーには、スパイシーなカレーよりも、こういう優しい味わいのカレーの方があっている気がします。
お会計時もおかみさんが元気よく対応してくれて、「よいお年を」と締めくくる。いい年の瀬だ。味も、店構えも、空気感も。そのすべてがすばらしい、何度でも来たい名店です。
(価格は2025年12月現在・すべて税込)
最新の価格や営業時間は公式サイト等でご確認ください
「老舗は保護されているッッ」なんて話もドコかで書いた気がしますが、歴史が深い老舗というのは、その存在そのものに価値があると思います。できうる限り、行けるところには行っておきたい
111年の歴史は伊達ではない。いつまでもそこにあってほしい
接 客:★★★★★★★★★☆
味 :★★★★★★★☆☆☆
雰囲気:★★★★★★★★★☆
総評:店内には昔の写真が貼られていたりして、店内を眺めているだけでも楽しい。「1960年代 玉子丼が50円時代」とか。昭和の魅力(創業は大正ですが……)が凝縮されたお店です。
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