減酒逃避行:番外編 「末廣ラーメン本舗 @新橋」
訪問日:2025年5月13日(火)他【2025.05.28 UP】
Tips01:秋田で進化を遂げた新福菜館直伝のラーメン屋、のFC店
Tips02:したがって、たまり醤油が味の決め手
Tips03:カウンターのみ8席
Tips04:17:00OPENで月-木~0:00、金~2:00、土日~23:00
Tips05:飲み帰りによっていまのところ並んだコトはない
Tips06:電子マネー、QRコード決済OK。カードもタッチならいけそう
Tips07:禁煙です
飲みの〆にふさわしいモノ。新橋ならなんどき屋の牛丼か、ココか
1~2ヶ月に1度招集がかかる、新橋スナック会。決まって木曜日です。
上長の付き合いの付き合いなのですが、待ち受けているのは百戦錬磨の淑女。実は仕事上お世話になっている方なのですが、たまにスナックに立つ。そして、やっている理由が「趣味の着物を着られる場所がほしいから」というコトらしいのです。
躓いて酒でもひっかけようモノならクライシス。大島紬やらなんやら、耳をふさぎたくなるような値段の着物をお召しです。着こなしもカッコいい。
まあでも、タダ酒大歓迎な自分ですから、どちらかというと誘われるのを待っている。しかし、問題がひとつ。上長は鋼鉄の胃袋を持っているのです。
洋食屋でメシを食ったあと立ち食いそば屋に入ろうとしたり、とんかつ食ってからタッカルクッス食べにいったりと、ちょっと断る技術を磨いておかないと危険が危ないのです。1回解剖してやろうか。
閑話休題。
そんな新橋スナック会の〆に最近選ばれがちなのが、この「末廣ラーメン本舗」です。2024年4月オープンですから、新橋ではまだまだ新参。ただ、存在感はアリアリです。
個人的には「なんどき屋」の牛皿なんて推したいところなんですが、上長は飲み屋をセレクトしないんですよね。もったいない。
たまり醤油が効いた漆黒スープ。比較せずにはいられない
先日、ランチに「新福菜館」を喫食した日、夜は「末廣ラーメン本舗」に行くと決めていました。1回しっかり比較してみたいと思っていたのです。
末廣ラーメン本舗はルーツが新福菜館にあると公言しています。そして、そのうえで雪国にフィットするようにチューンナップしていったと(本店は秋田にあります)。リスペクトしつつも似て非なるもモノ。「パクリだ」とか「全然ちゃうやん」みたいなコトを言っている人をたまにお見かけしますが、ソレはお門違いというモノです。しかし、みごとに真逆の意見ですよね。いったいどっちなんだ。
まずはメニューの確認から。新福菜館とは違って、メニュー数が多い(どうやら店舗によるらしい)。塩や塩バター、あさり醤油に、果ては油そばまであります。もはや独自進化を遂げていると言ってよいでしょう。
とはいえ、売れ線はやはり「中華そば」と「ヤキメシ」のセット。かくいう自分も、ソレしか食べたコトがありません。
ちなみに、食べログには現金オンリーみたいなコトが書いてありますが、新しいお店だけあって券売機も最新型。大抵の決済を受け付けてくれます。
飲みの〆の場合、上長が勝手に同じものをポチってしまうため、自動的にいつものセットになります。しかし、ホントはちょっとトッピングしてみたいと常々思っており、この日はソレを実現しました。ヤキメシへの卵黄のせです。
なかなかそそるビジュアルです。パっと見は新福菜館にとても近い。が、ラーメンの具にモヤシが見当たらない。ネギは別皿に用意されており、こちらは入れ放題です。チャーシューはなんかペラい。というか、これチャーシューなの?
そして、よくよく見ると、スープは言うほど漆黒ではない。
左が「新福菜館」で、右が「末廣ラーメン本舗」のスープです。
末廣ラーメン本舗のほうが、なんだか優しそうな色をしています。若干白濁している。豚・鶏のエキスが少し強めに出ていて、キリリとした醤油感は若干おとなしめな印象です。
麺リフト。こちらも、左が「新福菜館」で、右が「末廣ラーメン本舗」です。
基本的には似ていますが、新福菜館のほうがちょっとだけ太くて、少しコシが強い印象です。末廣ラーメン本舗は雪国で進化したため、「極寒の地で、いつまでもアツいスープを!」を実現するためにいろいろと工夫しているらしいので、その影響かもしれません。
極熱スープの話は「尾道ラーメン 一丁」のほうへどうぞ。麺も関係しています。
チャーシューはもう、わざわざ比較するまでもなく薄い。というか、吉野家の豚丼のアタマとか、立ち食いそば屋の肉そばに乗っているモノに近い。でも、コレがおいしいんですよねえ。ぼくはコレけっこう好きです。
なんか途中からネギが増殖していますが、コレはいつでも乗せ放題だから。超うれしいポイントです。いつでもコイツが目の前にいてくれる。遠慮はいらない。欲望のままに進みましょう。ただ、新福菜館とは違い、九条ネギではなくノーマル長ネギです。
ヤキメシのビジュアルはそっくりです。最大の違いはトッピングに「卵黄」があること。新福菜館には「全卵」しかないのです。基本的にラーメンに入れるものとして用意されている。
しかし、ラーメンと同じく、ヤキメシも末廣ラーメン本舗のほうが若干マイルドな印象。たまり醤油のコクは効いていますが、新福菜館と比べると少し主張が弱めです。卵黄いらないかも、と思ったりもします。むしろ、コレは新福菜館にほしい。卵黄トッピング、逆輸入してくれないかなあ。
独自進化を遂げた「昭和十三年屋台の味」。ウマいのは間違いない
接 客:★★★★★★☆☆☆☆
味 :★★★★★★★☆☆☆
雰囲気:★★★★★★☆☆☆☆
総評:中華そばもヤキメシも、新福菜館と比べると若干マイルドな印象。似て非なるモノ。そしてやっぱりおいしい。むしろ、飲んだあとにはこっちのほうが沁みるかも。